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県議会報告
閉会中の常任委員会(農林水産委員会)(令和2年6月11日(木))
2020.06.26
1 相談体制
(1)農業者の相談体制
今回の補正対応の取りまとめ、お疲れ様でございます。3点に絞ってお伺います。まさに今、牛肉であったり、花きを中心に、農産物の収入源による経営の圧迫が実際に起きております。今回も金融支援対策、農業経営負担軽減、利子補給の対策とかを行っていますが、まず、お伺いしたいのは、農林水産部と農業者の経営相談の相談窓口を含めて、相談体制を今どのように取り組まれているのかお伺いします。
○ 鈴木農林水産企画室企画課長
相談窓口等の対応についてのお尋ねでございます。本年4月10日に、新型コロナウイルス感染症にかかる、農林水産業者からの生産活動ですとか、経営等の相談に対応するために、相談窓口をですね、広域振興局、農業改良普及センター等も含む現地機関、県庁、合計33公所に窓口を設置したところでございます。これまでの相談状況をみますと、6月10日現在で、32件となっております。ただ、これは、窓口に電話とか、お越しいただいた件数でございます。実際は、現地のほうで農家の指導等で出歩いている職員がおります。そういった職員に、直接、困っていることや、支援策等の問い合わせがございますので、その場で回答しているということで、それらについては、カウントしておりません。相談内容については、資金繰り支援に関する相談、国や県の支援策、どういった要件で対象になるのか、そういった制度の詳細に関する相談が増えている状況でございます。
また、感染拡大の防止に関する相談も寄せられているところでございます。こういった相談に、今後も丁寧に対応することとしております。
相談体制をとって対応しているということでございましたが、先般、県内の団体を回りまして、御要望を伺ってきました。JA、全農グループでは、持続化給付金、国の制度ではありますけれども、生産者の方々が、対象になっているのかどうか含めて、そういった相談窓口といいますか、JAとしても申請窓口だったり、あるいは、相談窓口を県と一緒になって設置したいという要望もありました。そのことについて県としてどのような対応を考えているのか。商工労働観光部では、商工会議所が中心になって、そういった相談窓口を設置していますけれども、農林水産部として、この辺の対応をどのように考えているのか伺います。
○ 中村農業振興課総括課長
持続化給付金、今回、国の経営継続補助金等々、特に、経営継続補助金等につきましては、JAの支援策等もございまして、県とJAが密接に関係しながら支援をしていく状況でございますし、委員からお話がありました、持続化給付金につきましても、JAが窓口を設置するということで、準備を進めると伺っております。先ほど、県の相談窓口、現地機関が含まれておりますので、普及センターを中心に、JAと一緒に連携しながら、農家にきめ細やかに対応して参りたいと考えております。
2 流通対策
(1)農林水産物の消費拡大対策
ぜひ、団体とも連携しながら、普及センターが、今まさに、生産者にとって必要とされる組織として、普及センターの力、経営指導について、ぜひ、一丸となって取り組んでいただきたいと思います。
次に、流通対策について、今回のいわての農林水産物まるごと展開事業費、県産農林水産物学校給食提供緊急対策事業費補助につきまして、牛肉であったり、ほたてだったり、消費拡大対策が補正に計上されております。提案ですが、今、花きについての消費が落ち込んでいます。例えば、医療従事者とか、県立病院とか、コロナ感染症対策の最前線で頑張っている施設に対して、花を贈って、患者や医療従事者に応援するメッセージを展開してはどうかと思います。今回の補正に計上されている、県産花きの展示にかかる予算の考えを伺います。
○ 佐々木農産園芸課総括課長
花の展示等についての考え方でございます。今回、公共施設等への花の展示を考えているところでございまして、内容については、市町村から推薦のあった施設、県関係施設、道の駅等を現在想定しているところでございます。医療関係の部分につきまして、県立病院等もございますので、市町村等と連携しながら、そういった部分での展示につきましても、今後検討して参る必要があると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
市町村からの推薦は否定しませんが、県として、主体的にもっとリードしていくスタンスが求められていると思います。ましてや、県立病院などの公的機関、医療従事者を応援する、あるいは、病院に罹っている患者に対する一つの安らぎ、応援のメッセージ含めて、なかなか花の消費が動かない状況で、農林水産部として果たす役割が多いにあると思います。改めて、補正には入っていないかもしれませんが、ぜひ、花の振興について、もう少し、総合的、俯瞰的な目線で、部内でアイデア出ししながら、検討していただきたいと思います。部長の所感をお伺いします。
○ 佐藤農林水産部長
花きの関係でございます。私も今回、花きの生産者を実際に回らせていただきまして、非常にコロナの影響で、販売不振に陥っている状況を認識しておりました。国の方も、花きの振興に関する予算を措置しているところですが、県として、牛肉等に続いて、やはり影響を受けております、花きの関係の振興が必要だろうということで、花の展示の関係の予算を今回計上させていただいたところでございます。その際に、展示先をどこにするか内部でもずいぶん議論させていただきました。やはり、東京オリパラも控えていることもありますし、なるべき多くの県民の方に花きに触れていただく機会を増やした方がよいだろうということで、当初想定したよりも対象の箇所数を増やさせていただいたところです。具体的に、公共施設を中心に考えておりましたが、議員からのご指摘等もありまして、海外でも医療従事者に対する声援もありましたので、県立病院等への展示については想定外としておりましたが、その他のところにもう少し拡大できるかどうか、予算計上した中で、対応を検討したいと思います。
(2)畜産業に対する経営支援
ぜひ、前向きに、岩手医科大学を含めて検討いただければと思います。
最後にいたします。畜産業にかかる経営支援ということで、肥育経営生産基盤強化緊急支援等々、対応されるということで伺っております。国の方でも、牛マルキンで支援策がされておりますが、今回のコロナ対策の影響で、相当、価格が下落して畜産農家を中心に経営が逼迫している状況です。収入保険制度的な部分について、そういった取組というのは、今回畜産分野に対して、どのようになっているのか伺います。今、様々市町村を中心に、例えば紫波町では、一頭2万円、町内の子牛について2万円ということで、それぞれ自治体ごとに、価格の補填みたいなことを行っていますが、そもそも価格の差の部分について、セーフティネット的な部分への取り組みがどのようになっているのか、伺います。
○ 米谷畜産課総括課長
畜産関係のセーフティネット的な話でございますけれども、基本的には、育種の関係でございますけれども、肉腫の関係ですけれども、議員からお話がありましたとおり、肥育については、マルキン制度、子牛については、生産者補給金制度がございまして、法制化された制度としてございます。一義的には、そちらの方で対応することとなります。今回、市町村やJAの方で、様々な措置をしていただいておりますし、今回、国の補正対策、あるいは県の事業等も使いながら、市町村あるいは団体事業の支援策を使いながら、生産者の経営逼迫を緩和するような取り組みをしていきたいと考えております。
最後にいたしますけれども、国の経営安定対策、県の補正事業と併せて重要な事業になってくるとおもいますけれども、この辺の需要見込みについて、どのくらいの規模で組まれると考えていらっしゃるのか伺います。
○ 米谷畜産課総括課長
国の対策の関係でございますが、肥育経営体だと、一頭当たり2万円の取り組みをするということなどがございます。わたくしどもは、ぜひ肥育農家の方々が利用できるように、県の現地機関等で、それらを支援していきたいと考えております。そのために、6月補正で、それにかかる資材等、あるいは資材等を整備するため予算を計上しているところでございます。今回の国の対策等については、なんとか肥育農家の方々に参画していただけるような方向で、我々も取り組んでいきたいと思っております。
事業継続が可能な、畜産県岩手をしっかり守っていく考えで、様々な声をくみ上げながら、遡及適用も含めたことが可能なのかどうかの対策を検討していただければと思います。