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令和元年度地域課題懇談会(令和元年5月30日)

2019.06.26

(臼澤勉議員) 新しい時代が始まって盛岡振興局の岩手県における役割を考えますと、リーダシ ップを発揮していただく、あるいは注目されるエリアだと思います。今後の人口減少や高齢化、イ ンバウンドなどモデル的・先駆的な取組を率先して、あるいは市町村・民間に働きかけていく責務 があると思います。その上で、地域資源を活用した地方創生の観点から伺いますが、今、国の方で 国家戦略特区としてスーパーシティー構想というものを立ち上げながら様々な検討を進めている と伺っています。端的にはAIなどを活用して自動運転や遠隔診療、あるいは教育など様々な分野 において実装技術みたいなものを取り入れて全国に先駆けて取り組もうという自治体もあるわけ でして、私はこの岩手の中で、新しい時代を進むにあたり、ぜひ盛岡広域で特区制度についても色々 情報収集をして市町村にも働きかけをしながらぜひ取り組んでもらいたいと思います。スマート農 業の話も出ていましたが、これらも引っくるめて、交通も農業も教育も医療もありますし、ラオッ クスが中心になって誘致している安比のインターナショナルスクールの話もありましたが、単なる インターナショナルスクールではなく、地域資源を活用して地方創生の観点から交流人口を増やし ていくとか必ず盛岡局の施策に絶対からんできますし、そういった意味で情報収集等、前向きに 色々やっていただきたいと思います。これは感想ですので、何かあったらご所見を伺います。 安全・安心社会基盤の話ですが、岩手医科大学の移転に伴って、盛岡南道路の延伸が進んできま す。それに絡めて、県・市町村の管理道路など様々な道路ネットワークが変わってきますので、地 元のまちづくり計画と連携しながら、国から意見を求められた際には、まちづくりの意向と絡めな がら進めていただきたいと思います。現地では環境アセスメントの業者が入って、動植物のポイン トなどを調査していますので、その辺りの情報を含めて収集を進めてほしいと思います。また、道 路整備と含めて二次交通の部分、IGRの乗り入れなど、バスを含めた取組を行っていただきたい と思います。 次に産業の話ですが、園芸産地の話で、盛岡局として、どういう方向に園芸を持っていこうとし ているのか、改めて伺いたいと思っております。 また、矢巾総合射撃場の施設更新については、県の努力にも感謝していますが、引き続きサポー トをお願いします。 最後に、家族・子育て支援の関係で、県営住宅の再配置について、県営アパートの耐用年数が青 山・松園あたりは老朽化が進んできています。リニューアルという考えもあると思いますが、全体 の県営住宅の配置が盛岡の北側、西側に偏っている状況で、盛岡広域の南には県営アパートがない 状況です。今後、県営住宅の再配置についても考えていただきたいと思います。
(石田局長) 私の方からスーパーシティー構想についてお話をさせていただきます。この構想に ついては私も伺っておりましたが、市町村から様々な取組をしたいという話を聞いておりましたの で、勉強会や研修会に職員を積極的に参加させて、アンテナを高くして取り組んでいきたいと考え ていました。
(前田技監兼農政部長) 園芸振興についてですが、盛岡地域の園芸については規模の大きい、し っかりした経営体が多くあり、体質の強い産地の方向に一番進んでいるのが盛岡広域だと考えてい ます。あえて盛岡がどういう方向を目指すのかと言えば、大規模化、あるいはスマート農業技術を 使った環境制御装置なども入れながら、今まで岩手が夏秋産地として低コスト重視で進めてきたところをこれからは攻めの経営で、産地を引っ張る経営体を強化していく、それに若い方々、やる気 のある方々に続いていただく、そのような流れの中で県全体の園芸産地を引っ張っていく、これが 基本的な考えではないかと思っております。
(佐々木土木部長) 盛岡南バイパスの関係ですが、盛岡広域にとってはかなり重要なルートにな ると思います。特に岩手医大が9月には開院しますので、その意味でも拠点間を結ぶ重要路線と考 えておりまして、先生から色々情報提供はいただいていますが、まだ国の方では決定していないと 考えています。ある程度、表に出てきた段階で、国・県・矢巾町・紫波町を含めて、広域の道路を 核として、どのような形でネットワークを組んでいくのかは大きな課題と考えています。いずれ 色々情報収集しながら、矢巾町と連携しつつ、盛岡広域のネットワークについては考えていきたい と思います。 県営アパートの関係ですが、盛岡管内では新築ではなくリフレッシュの工事を行っております。 これは県営アパートの長寿命化計画に基づくもので、県全体の配置等は建築住宅課の所管となりま すが、人口減少を踏まえ、県庁では集約の方向で考えていると聞いています。そうではあるものの、 矢巾町でも一定の需要があると聞いていますので、県として新たな投資をするかについては県庁と 情報交換しながら考えていかなければならないと考えています。
(渡辺保健福祉環境部長) 矢巾町の射撃場の関係ですが、ハード整備につきましては、農政の資 金を活用しまして、局では農政部が中心となって御支援させていただきましたが、環境保全の面で は、イノシシやシカを駆除する際に必要な狩猟者はハンターとなります。県内では10を超える射撃 場がありますが、ハンターの技能維持のために活用できる射撃場として矢巾町は有数の射撃場でご ざいまして、我々としましてもハンターの確保のためには矢巾の射撃場を有効活用することが必要 と考えており、猟友会と一緒になって取組を進めていきたいと考えています。
(臼澤勉議員) 県営住宅の本質は建物を建てるということではなくて、生活保護世帯など低所得 層に住まいを提供する福祉的施策という点にあります。私が言いたいのは、盛岡の南側には一定数 の低所得層がいらっしゃるという事実です。それに対して、県として配置の検討を進めていく必要 があるのではないかと思います。 それから、県の消防学校が広域防災拠点として、昨年度末に研究会の報告書がとりまとまってい るかと思いますが、今回の施策推進方針には全く触れられていません。いずれにしましても、防災 対策にはしっかり取り組んでいただきたいと思いますし、併せて北上川無築堤箇所の解消について も働きかけていただきたいと思います。

以上