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県議会報告

令和元年度9月定例会 決算特別委員会(環境生活部)(令和元年11月7日(木))

2019.12.02

1 災害廃棄物処理計画について

(1) 災害廃棄物処理計画の策定状況について

災害廃棄物処理計画の策定状況は如何に。

 災害廃棄物処理計画の策定状況についてでありますが、災害廃棄物処理計画は、災害時における廃棄物処理を迅速、適正に行うため、仮置場の設置や災害廃棄物の処理の方法等をあらかじめ定めておくというものでございます。県では、平成28年3月に、県の災害廃棄物処理計画に該当します「岩手県災害廃棄物対応方針」を策定したところでございまして、県内市町村では、4つの市町で策定済となってございます。

(2) 災害廃棄物の発生状況、処理状況について

平成28年台風第10号により発生した災害廃棄物を発生状況と処理状況について、伺う。

平成28年台風第10号により発生しました廃棄物を処理した量ということでございますが、被害の大きかった久慈市で約5千トン、宮古市で約7千トン、岩泉町で約9万2千トンであり、全体で約10万トンの発生という状況でございます。

(3) 災害廃棄物の広域処理の検討調整状況について

災害廃棄物の広域処理の検討調整状況について、伺う。

災害廃棄物の広域処理の状況についてでございますが、今回の台風第19号で被災した市町村が多々あるということで、県では、県内他市町村の処理施設での処理が行われるよう調整を進めているところでございまして、その結果といたしまして、普代村の災害廃棄物の広域処理が、二戸地区クリーンセンターにおいて、今月1日から開始されたところでございます。

2 イノシシ管理対策について

(1) 平成30年度の捕獲頭数の現状と評価について

平成30年度の捕獲頭数の現状と評価について伺う。

 イノシシの捕獲の状況でございますが、平成28年は94頭、平成29年が80頭となり、平成30年が3倍に上がったということは、当課としても驚いているという状況でございます。

(2)イノシシの定着状況について

県内のイノシシ定着状況はどの様に認識しているのか。

 イノシシの捕獲の状況を市町村数ごとにみていくと、平成28年度が8市町、平成29年度が8市町、平成30年度が13市町となっており、県南部を中心に捕獲が多く進めているところでございます。
 平成30年度に新たに捕獲実績のあった市町村は、盛岡市、紫波町、岩泉町及び洋野町ということで、捕獲が全域に広がっていると認識しております。

(3) 被害防除対策について

被害防除対策について伺う。

 イノシシの捕獲の実態につきましては、捕獲の結果からオス・メスは識別するようにしておりますが、ウリ坊まで手が回っていなかったところでございます。
 豚コレラ対策の現状としては、ハンターが勝手にイノシシを動かしてしまうと、感染を広げてしまう可能性があることから、発見した際には関係機関に連絡を入れた上で指示を仰ぎ、処理をする手続きを踏んでいる状況でございます。
 これからどういった形で検体を扱うかについては、指導機関に話を聞きながら対応していきたいと考えております。

3 早池峰山周辺地域におけるシカ対策について

(1) 有害捕獲と目撃情報の実績と推移について

早池峰山周辺地域における有害捕獲と目撃情報の実績と推移について伺う

 早池峰山周辺の捕獲実績と目撃情報についてでございますが、早池峰山周辺地域における平成30年度のシカの捕獲数は1,756頭で、前年度の2,598頭に比べ約800頭の減少しておりますが、当該エリアでは過去2番目の捕獲頭数となったところであります。
 また、平成29年度からセンサーカメラにより1日当たりのシカの撮影頻度を調査しております。平成30年度は小田越二合目付近までシカの増加が確認されたことから、本年度においては、設置台数を増やし、引き続き調査してきたところでございます。

(2) 保全対策の実績・課題について

保全対策の実績と課題について伺う。

 早池峰周辺における保全対策の状況でございますけれども、高山植物のシカの対策の一環として防鹿柵の設置を、昨年度より東北森林管理局と連携しながら進めさせていただいているところでございます。
 防鹿柵の設置に当たっては、シカ対策部会委員のご助言もいただきながらナンブトウウチソウなどの高山植物の群生地に設置することとしてございまして、東北管理局と連携をして、効果的に希少植物を保護できる場所に設置しているところでございます。
 平成30年度では、県では3か所、森林管理局では4か所設置したところでございますが、小田越や薬師岳の方にも新たに設置することといたしまして、県では6か所、東北森林管理局では5か所を設置しており、合計で、7か所から11か所に拡大して、延長として約800mほどに拡大して設置しているところでございます。
 県設置分につきましては、7月22日から10月24日までの設置期間内で、シカの侵入や網への噛み切りの被害は現在のところ確認されていないところでございます。
 植生の状況については、植生モニタリング調査を行ってございまして、詳細な植生の調査結果を現在取りまとめているところでございます。
 今後におきましても、シカ対策部会の意見を聞いた上で、森林管理局と調整を図りながら、設置場所や方法について検討してまいりたいと考えてございます。

(3) 関係機関との役割分担・連携について

関係機関との役割分担と連携のあり方について伺う。

 関係機関との役割分担・連携についてでございますが、今年度から、早池峰地域保全対策事業推進協議会シカ対策部会に、新たに東北森林管理局、それから環境省盛岡管理官事務所、県猟友会、森林総合研究所東北支所に委員として参加いただいているところでございます。
 また、県と三陸北部森林管理署及び岩手南部森林管理署遠野支署が、防鹿柵の設置につきまして、連携して共同で実施することとして、3者で協定を締結したところでございまして、その結果として、国有林の使用許可の申請手続きなどが不要となったところでございます。
 今後とも関係機関と連携いたしながら、早池峰地域におけるシカ対策の一層の推進に取り組んで参りたいと考えてございます。

部長から改めて対応方針について伺う。

 早池峰山の登山の関係のご質問を頂きまして、昨年の予算特別委員会で臼澤委員の方から登ったのかとのご質問を受けまして、昨年は天候不順で行けなかったものですから今年はちゃんと早くに行かなければならないところで、7月に早池峰山の現地の方に行きまして防鹿柵の設置状況等を確認しながら、山頂まで登頂してまいりました。
 私は入庁して間もない頃に行ったきりずっと行ってなかったものですから、あらためて早池峰山からの眺望と高山植物のすばらしさを堪能して帰ってまいりましたけれども、防鹿柵の方ですが自然保護管理員の方に案内してもらって、防鹿柵の効果はあるんですけれども、シカの方がかなり上の方までどんどん、どんどん登って行くとゆうことで、やはりこういった対応は非常に大変なものだということを改めて実感して帰ってまいったところでございます。
 いろいろ、関係機関との連携を進めながら、この対策を進めてきておりますので、これまでの対策の検証もしながらしっかりと対応してまいりたいと考えております。