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県議会報告
令和7年度2月定例会 常任委員会(総務委員会)(令和8年2月27日(金))
2026.08.20
1 パワハラ行為加害職員による反訴の請求に関し議決を求めることについて
(1)債務不存在確認請求の妥当性について
○臼澤勉委員 私のほうからは、ただいま御説明がありました反訴の提起に関し議決を求める件について、ちょっとお伺いいたします。
まず初めに、ちょっと今回の反訴の提起が起きたこの事態について、改めて県の受け止め、お伺いいたします。
○佐藤管理課長 加害職員が前の所属でもパワハラ行為等を行い、複数の上司から指導を受けていた中で、今回のパワハラ行為を行ったことですとか、周囲の職員が気づくほど明らかであった被害職員の体調変化を見落としたことなどから、少なくとも重過失と考えておりまして、国家賠償法に基づき求償権を行使したものでございますが、加害者に対してこういう説明の場を設ける機会も得られなかったこと、そしてそういった理解を得ることができなかったことは、非常に残念と考えております。
また、現職の県職員を訴えるに至った、そういうことになっております。甚だ遺憾と考えておりますが、相手に対しては県の損害に係る相応分の負担を求めていくために、訴訟を通じて求償権の行使が妥当であることを認めてもらえるように対応していきたいと考えております。
○臼澤勉委員 この件については、私も先日の代表質問のほうでちょっと取り上げさせていただきました。今回のこの債務不存在確認請求が出されているこの事態に、非常に私は残念だなというふうに思っております。
ただ、やはり一番残念なのは、パワハラによって職員が自ら命を絶たれたという、まずこのこと・・・・。そして、やはり県を相手取って、元の職場に対して、こうやって今いろいろと提訴、求償、係争を求められているという、この前も代表質問で知事に対してもちょっとお伺いいたしましたけれども、果たして今回のいろいろ処分とかもありますけれども、この調査が不十分だったのではないかなというようなことを問うておりました。いろいろと調査についても、改めて県として第三者性に基づく、そういった調査が必要ではないかということでお尋ねいたしておりましたが、改めて県の御見解をお願いします。
○畠山参事兼人事総括課長 今回の求償に係りますパワーハラスメントの事案の調査でございますけれども、実態の調査に当たりましては、調査方法や取りまとめ結果につきまして、県の顧問弁護士等にも相談の上、内部調査をしたというところでございます。そういったところで、客観性の担保にも留意しつつ、当部、あとはふるさと振興部合同により・・・・進めたところでございます。
(2)第三者委員会の検討の有無について
○臼澤勉委員 今回職員の処分に至る過程の中において、第三者委員会の案も存在したという事実、これをちょっと確認させていただきたい。
○畠山参事兼人事課総括課長 今回の調査に当たりましては、第三者委員会の案ということで、・・・ということは特段ございませんでしたけれども、先ほど申し上げたとおりでございますけれども、調査方法や取りまとめ結果につきましては、顧問弁護士等に相談の上、調査を実施しているところでございます。
○臼澤勉委員 この件についても、ある方から県の内部でこの処分を検討するに当たって、第三者委員会の設置案についても検討されていたというようなお話は聞いているのですが、改めてそういった事実はあったのかないのか、これは重要なことですので、お伺いします。
○畠山参事兼人事課総括課長 当該調査の事案に関しての調査に関しましては、そういった第三者委員会の案とかというところに関しては、私どもとしては特段の・・・・していることはございません。
○臼澤勉委員 逆にお尋ねいたしますけれども、第三者委員会の設置も含めた検討、こういう職員が自らパワハラによって重大な事故、事件が起きたということについて、やはり組織として、やるかやらないかは別にしても、検討する余地というか、検討すべき重大なポイントだと思うのですけれども、なぜ内部調査で十分と判断したのかお伺いします。その根拠をお示し願います。
○畠山参事兼人事課総括課長 今回の調査につきましては、内部調査ということでございますが、2回ほど調査を実行しているところでございます。1回目は、当該・・・において事案発生年度に在籍した者など38名を対象に、対面でのヒアリング調査を行いました。また、その調査で証言があったことにつきまして、事案発生年度の当初在籍者を対象にしまして、目撃の有無を確認する趣旨の書面に関する再調査のほか、同僚からのハラスメント行為の有無、当該職員の直属の上司を対象としたヒアリング調査、それに加えまして当該職員が在籍した・・・の所属長を対象とした内部ヒアリングを計2回実施したというところでございます。この結果を踏まえまして、加害者に対しまして、令和3年3月に懲戒処分を行ったところでございますけれども、・・・からは懲戒処分についての特段の申立てはなかったという経緯がございます。
そういった中で、内部調査の中でも事実をしっかり確認しながら、さらにその目撃の有無に関しましても再度調査を細かく行わせていただいたというところもございまして、今回は内部調査によりまして・・・・・・関しまして、判断したところでございます。
また、先ほどの弁護士の相談のところでございますけれども、第三者委員会の設置は特段ございませんでしたけれども、相談内容につきましては、外部調査の可能性も含めまして、弁護士に相談した上で内部調査を行うということで決めたところでございます。
○臼澤勉委員 改めてもう少し聞きますけれども、この第三者委員会の設置案を見送った、あるいは検討すらしなかったという、この判断は誰が判断されたのですか。
○畠山参事兼人事課総括課長 人事課において、組織として判断した結果でございます。
○臼澤勉委員 具体的にどういう判断で、第三者委員会の設置を含めてやらなくていいと判断したのか、その具体的根拠をお示しください。
○畠山参事兼人事課総括課長 具体的な判断ということに関しましては、具体の話は今ちょっと申し上げることができないところでございますが、聞いて、先ほど申し上げたとおり、外部の調査の可能性も含めまして、弁護士に相談の上、弁護士の意見のほうを踏まえながら、内部調査をすることとして決定したところでございます。
(3)パワハラ実態調査の実施について
○臼澤勉委員 現実として、今その加害者のほう、職員というか、県に対して納得がいかないということで反訴を提起されているという事実があるわけでございまして、やはりこれはお互いにとっても不幸というか、要は納得していないから、こうやって反訴を提起しているわけでございまして、私はだからその調査自体が不十分だったのではないかということで問題提起をしておりますし、逆に代表質問でも言いましたけれども、今回の事案を、やはり県の新しい風通しのいい、本当に信頼回復に向けた取り組みとして、今私は県の組織が試されているというふうに思っているわけであります。
そういった意味でも、パワハラの実態把握、県組織の中で今回のこの事案が氷山の一角ではないと言えるのか。やはりそういった実態調査をすべきと思いますが、御所見をお伺いします。
○畠山参事兼人事課総括課長 パワハラの実態把握のことでの御質問でございます。実態把握につきましては、繰り返しになりますけれども、部下が匿名で所属長を評価する制度におきまして、今年度から所属長のみならず、担当課長等の部下職員への言動等への対応に関しましても調査項目に盛り込んでおります。また、その上で自由記載欄というものを追加しまして、全庁一斉のパワハラの実態調査として試行的に実施したところでございます。来年度は、さらに自身へのパワハラに限らず、周囲の職員の状況も踏まえて回答できるよう、現在検討しているところでございます。
そういった意味でも、パワハラの重大事案が発生した場合は、今回のような県の顧問弁護士等に相談の上、客観性の担保にも留意しつつ、まずは事実確認を進めてまいりたいと考えております。
○臼澤勉委員 やはり実態把握、まずすごく大事になると思うのですが、現在パワハラは何件ぐらい起きているのでしょうか。
○畠山参事兼人事課総括課長 ハラスメント防止等に関する基本方針を策定した以後でございますけれども、ハラスメント相談窓口に寄せられました相談件数は、令和8年1月末現在で44件となってございます。相談窓口に寄せられた44件の相談のうち、ハラスメント認定に至った事実というところはございませんでしたが、相談者によく聞き取り、要望等を聞きながら、所属長からの指導や担当替えを行うなどして対応しているところでございます。
○臼澤勉委員 総務省で令和7年4月に全国の都道府県、あるいは市町村を対象にした地方公共団体におけるハラスメントに関する職員アンケート調査というものがされております。この結果を見ると、過去3年間にパワハラを受けた経験があるという答えが全体で16%弱の傾向。都道府県組織に関して言えば、14.4%という数字が出ております。先ほど県のほうの今パワハラの件数ということで答弁がありましたけれども、極めて少ない印象を私持つわけでございます。本当に県組織として、パワハラの実態把握がしっかりとされているというふうに胸を張って言えるかどうかお伺いします。
○畠山参事兼人事課総括課長 実態把握のことでございますけれども、先ほど申し上げた匿名評価制度のところを順次拡大しながら、現在実態把握に努めているところでございます。パワハラの実態把握につきましては、不断の見直し、防止も含めてですけれども、これは必要だと思っております。今回の試行の検証結果等も踏まえながら、来年度さらに効果的な調査になりますように、引き続き検討してまいりたいと考えております。
○臼澤勉委員 今14.4%と、私この全国調査、総務省の調査を今御紹介しました。1,000人いれば140人がパワハラを受けた経験があるというような、そういうレベル感になるわけです。県組織で仮に4,000人だとして、普通に調査すると500人ぐらいの方々が何らかのパワハラをここ3年間で受けたというような答えが統計的に結構出てくるのかなと思うのですけれども、そういう問題意識、持たないのですか。
○畠山参事兼人事課総括課長 今委員から御紹介のありましたアンケート調査の結果を考えますと、いろいろ憂慮する部分もあると思っております。そういった意味で、相談しやすい体制づくり、それからどういったことを聞けばいいのかとか、そういうふうなパワハラの概念に関して全庁的に共有していくこととか、そういった部分というのが大切になってくるのではないかと私どもも考えております。そういったものを踏まえながら、さまざまな対策を講じながら、不断の見直しを進めながら、パワハラへの対応をしっかりとやっていきたいと思っています。
○臼澤勉委員 今回のこの件においても、県組織としての責任の所在というものも代表質問でちょっと聞かせていただきました。知事も答弁の中では、トップに安全配慮義務であったり、内部統制責任というものは、やはり存在することが答弁されていたというふうに私は受け止めております。
単なる上司、部下の間の、そこの懲戒処分だけではなくて、やはりトップとして、あるいは部長なり、上司の方々がやるべき責任、それはまさに職員の安全配慮義務であり、そういった内部統制責任があるということを言っているわけでありまして、しからばそういう責任があるのであれば、なぜもっと積極的にこの今回の事案を受けて、5年もですよ、5年も放置とは言わないですけれども、こちら我々議会にも明らかになってこない中において、自ら組織のガバナンスとして、その全体像をやはり把握する努力、亡くなった職員のためにも、そういう姿勢を見せるべきではないのですか。ぜひそこについては、今回のこの訴追事案の話も含めた大きな意味で、県の信頼回復に向けてのそういった取り組みをなぜもっと積極的に、自ら自分たちの組織を本当によい組織につくっていくという自分事として捉えないのですか。ぜひ全庁の職員を対象にしたアンケート調査、実態把握、これを早急に、早急に望みます。御答弁をお願いします。
○畠山参事兼人事課総括課長 知事及び幹部職員には、委員御指摘のとおり、安全配慮義務と内部統制の責任がございます。今回の事案を教訓としまして、同じ悲劇を繰り返さないように再発防止に取り組むことが大切と考えております。
そういった意味で、実態調査も含めまして、相談体制を拡充したところでありますし、来年度から全ての所属の業務目標にハラスメント防止を盛り込むこととしておりますし、また先ほど御答弁でも触れましたけれども、・・・・職員等の研修にハラスメント対策を組み込むこととしております。そういったもの、不断の見直しをさらに図りながら、今後も組織としての再発防止策に取り組んでまいります。
○臼澤勉委員 知事もそのように答弁はされておりました。今年度試行的に実態調査云々と言っていますが、いずれしっかりとそこの調査をして、二度とこのような事案が起きないような不断の取り組み、これをしっかりと行っていただきたいと強く要望して終わります。
2 紫波警察署等庁舎新築(建築)工事の請負契約の締結
(1)次期警察署の建替え計画について
○臼澤勉委員 今紫波警察署庁舎の新築工事の請負契約議案が提案されましたけれども、これはこれでよろしいかと思うのですけれども、県内の次の警察署の建て替えの予定とか、どういうスケジュールで進めて、県民の安全、安心の確保の環境整備をやっていく予定なのか、ちょっとよろしいでしょうか。
○新沼参事兼会計課長 今後の施設整備計画についての質疑でございますけれども、今後経過年数、あるいは老朽度合いによる警察署のほう新築を今検討しているところでございます。現在、その後の警察署再編計画、こちらのほうを、先般新聞報道等ございましたけれども、そういった内容を住民説明会等、そういった機会・・・・・説明をしながら新築整備を進めてまいりたいと思います。
ちなみに、あくまで老朽度合いというところからいたしますと、次期が、遠野警察署が昭和51年7月に建築されておりまして、築49年経過しております。その次となりますと一関警察署、これが昭和53年9月に建築されておりまして、そちらが築47年経過しておりますという状況でございます。
(2)県警察本部と内丸ビジョンについて
○臼澤勉委員 順次耐用年数等々過ぎた警察署の整備につきましても進めていく必要があろうかと思います。
それで、ちょっと1点だけ、先般内丸ビジョンというものが示された中において、要は警察本部も含めて、今回は警察署の建て替えの話ですけれども、警察本部についても、今県庁の建て替えの話が出ておりますけれども、警察本部についてはどのように今御認識されているのか、ちょっとお伺いいたします。
○新沼参事兼会計課長 今の警察本部庁舎の今後の計画というところでございますけれども、警察本部庁舎自体については、経過年数等を考慮いたしますと、まだまだ新築の構想というところは、組織的にはまだ検討には至っていない状況でございます。
ただ、先ほど委員のほうからお話があったとおり、そういう内丸ビジョン、あるいは県庁のそういう移転・・・そういったところを今後県当局と情報連携しながら、今後の計画については検討してまいりたいと思います。
○臼澤勉委員 ぜひ連携して検討を進めていただきたいと思うのですが、この前公開された内丸ビジョン、ごらんになったことございますか。あのビジョンに今後の内丸周辺の官公庁のいろいろ整備の件が示されているのですけれども、警察本部あるいは東警察署の建物自体がない、なくなっているわけでございまして、要はそういうことからすると、今連携を図って云々かんぬんとお話、答弁ありましたけれども、逆に言うと作成者側、あるいは今回はふるさと振興部さんも盛岡市と内丸ビジョンなり、今後の防災拠点をここの内丸周辺にやはり集約していこうという、この流れの中において、そういう絵が、自分たちの建物がなくなっているということについて、何か一言、私は言うべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○新沼参事兼会計課長 今委員のほうから御指摘のとおり、そこのところは今後県当局・・・・連携を取って・・・明確に・・・・。
○臼澤勉委員 実は非常に重要なポイントなのです。ビジョンとはいえ・・・というか、今後そういった中長期的な絵を描いた中において、今後のまちづくりであったり、施設整備でそういった部分が動いていく、そういったベースになってくるわけであります。そういった中において、警察本部の建物自体が今後県庁舎の建て替えと併せてどういうふうに検討されていくのか。今は耐用年数があるから、まだ検討しなくていいよではなくて、県庁舎の建て替えが進んでいる今だからこそ、次の20年先とか10年先を見据えて、警察本部としても申入れとか、あるいはこういった議題として意思表示をしていく必要が私はあるのではないかという、そういった思いであります。
ましてや、後でじっくり見ていただきたいと思うのですけれども、そういった部分においても東署も集約しているのか、ちょっとよく分からない状態になっているのです。そこはしっかりと見た上で、今後の警察署の今回の話ですけれども、本部としても、そういった環境を整えていただきたいという思いで、そういう気づきをいただければ幸いと思い、ちょっとお話しさせていただきました。終わります。
3 県行政における単年度会計予算制度について
(1)マニフェストプラス39と実質公債費比率と将来負担比率の見通しについて
○臼澤勉委員 私から、まず最初に県行政における単年度会計予算制度についてちょっとお伺いいたします。
代表質問においても、マニフェストプラス39、実効性、そして県財政に与える見通しについてちょっと質問させていただきました。今後の実質公債費比率、あるいは将来負担比率の見通し、どのように見ているのかということで御質問しましたが、あのときに答弁の中で施設整備などに1,000億円程度の県債発行を行った場合には、実質公債費比率1%、将来負担比率10%上昇するというような答弁がありましたが、改めて今後の見通しについて具体的にお示しください。
○佐藤参事兼財政課総括課長 実質公債費比率と将来負担比率についてですが、実質公債費比率については、中期財政見通しの公表によって・・・としておりまして、令和7年9月に・・・実質公債費比率は今後上昇し、令和11年度には16%になる・・・見込みとしています。それから、将来負担比率については、今委員から御指摘あったとおり1,000億円程度で将来負担比率15%と上昇するということで見込みをしております。
・・・指標である将来負担比率は、その時点での将来の負担を指しておりまして、それらを参考にしながら予算編成をするようにということで、現在の将来負担比率については196.8%ということで、令和6年度決算で・・・・・・。
○臼澤勉委員 ニュースで、兵庫県のほうで近年長期金利が上昇した影響で、過去に県債発行した事業などの償還、そういったものが増加して、起債許可団体に移行するというようなニュースも飛び込んできているわけでありまして、そういう中において今回の1,000億円程度の県債発行を行った場合といったときに、実質的な公債費がどのくらい、30とか50なのか、ちょっとそこら辺、どの程度の増加が起きて1%上昇するのか。
中期財政見通しの普通建設事業費を見ると、900億円程度の感じで、今令和8年度892億円となっておりまして、今後は少し減少するという、令和11年までは示されているのですけれども、そこの規模とか、あるいは今後の見通し、まさに長期金利の上昇が影響してくるというところも想像されますが、改めて具体的にちょっと見通しをお聞きしたい。
○佐藤参事兼財政課総括課長 まず初めに、委員から御指摘ありました1,000億円程度の県債発行を行うと1%ということなのですが、1,000億円程度の県債を発行しますと、大体起債の償還、通算30年、据え置き5年、利率数%ということで仮定しますと、単年度で元利償還金が最大60億円程度増加すると。一方で、半分がこれまでの実績を見ると交付税が見込まれますので、公債費として約30%、実質公債費比率を出すときの分母、財政規模ですけれども、・・・ですが、大体3,000億円ちょっと行くというところで、そう考えると30割る3,000で1%ぐらいの上昇になるというのがまず一つになります。
それから、金利の上昇についてですが、確かに近年金利が上がってきていまして、そういったものを見込んでおりまして、中期財政見通しに関しては公債費が上昇してきて、11年度には940億円程度、そして実質公債費比率に関しては、16.4%という形まで増加するというふうに見込まれます。
○臼澤勉委員 一言で言えば、今後の見通しとして県財政は明るいのか、あるいは要は危険的な水準にいるのか、一言でちょっと分かりやすくお示しください。
○佐藤参事兼財政課総括課長 一言ということでしたが、一言で言うのはなかなか難しくて、18%というのは起債許可団体でありまして、16.4%というのはそれからちょっと近くなっているというのと、あと全国の平均だと今10.1%、実質公債費比率10.幾つ・・・のですけれども、なのでそういった意味で今のうちの県の実質公債費比率は高いという状況になります。一方で、許可団体にはまだいっていませんので、楽観視はできないのですが、危機的状況にまでは陥っていないという言い方が正しいのかなと思います。
○臼澤勉委員 全国でも今の我が県の公債費比率33位という、そういったレベルでありますが、今危険的水準にはないというような、明快なお言葉をいただきました。
それで、ちょっとお伺いしますが、県行政は単年度の会計予算制度を取っておりますが、これの弊害というものをどのように捉えているのか伺います。
○佐藤参事兼財政課総括課長 単年度会計の場合、複数年度にわたる取り組みが行いにくいというデメリットが指摘されているものと承知しております。これについては、・・・債務負担行為や基金の活用等、対応できるような仕組みになっております。
それから、せっかくなので、ちょっと御紹介します。予算単年度主義について、委員は御承知だと思うのですけれども、国は憲法、財政法、地方は地方自治法に定められておりまして、これは議会において毎年度の予算を審議、議決するという、いわゆる財政民主主義の理念に基づく制度となっているものと認識しております。
○臼澤勉委員 憲法86条の話もちょっと触れられましたけれども、先ほどまず財政的には我が県は問題ないということで、そういった意味において単年度均衡、あまりにも高市政権も含めて過度に重視することによる緊縮型のそういった将来への投資抑制という部分について、少しやはり前向きに取り組んでいこうと、あるいは投資を呼び込んでいこうという、そういったことが今回の選挙でも結構支持されているのかなと思っておりました。
国のほうでも、そういった意味では、単年度のPB、プライマリーバランスの均衡という部分を少し見直しながら、やみくもにだらだらと予算を使うという意味ではなく、責任あるという言葉をしっかり述べているのですけれども、今後県財政のほうでも累積PBで均衡を図っていくお考え、こういった部分も恐らく検討をしていくのかなというふうに思うのですけれども、ちょっと御所見をお聞きします。
○佐藤参事兼財政課総括課長 委員が御指摘されていることの一つは、例えば大規模な施設整備等を行う場合、年度による事業費の偏りが見込まれると。その整備費を単年度で調整することは、現実的には困難ではないかというのが一つあると思います。御指摘はそのとおりだと思いますので、財政目標の公共施設に係る県民1人決算額については、単年度ではなく複数年度の平均と今年度したというのが一つあります。
それから、プライマリーバランスについてはちょっと難しくて、国は赤字国債の発行が可能なのですが、地方公共団体は赤字地方債の発行が原則として認められないということや、先ほどお話しした予算単年度主義といったことも考慮することになると思いますので、現状ではちょっと考えてはいないのですが、今ちょっと国のそこの状況等を見つつ検討してまいりたいと思います。
○臼澤勉委員 先ほど岩渕委員も、長期トレンドに基づきながら、少し評価スパンのお話もちょっとされていました。いずれ今後やはり県としても、さまざまな事業の取り組みみたいなところは、投資を誘致するような、対外投資を呼び込むような政策、それが人口減少、あるいはそういった社会減という部分で、要は岩手の経済を大きく動かして育てていくという、そういったものに資するような事業の執行というものが、財政当局もそういった頭を少し切り替えるタイミングなのかなと思っていましたので、ちょっと質問させていただきました。
4 クマ被害の危機レベルの認識について
(1)クマ被害の危機レベルの認識について
次に、ちょっと順番を変えて、熊対策の絡みで、本来であれば環境生活部の自然保護課なり、そちらが所管しているというのは重々承知の上でお聞きしますけれども、私の問題意識は県としての危機管理認識というか危機管理対応、もっと言うならば県民の命が、令和7年、昨年ですか、5名の方がお亡くなりになったいう、そして人的被害も多く発生しているという意味での危機管理という意味で、ちょっと御質問をさせていただきます。
まず初めに、今回の昨年、令和7年7月に北上で最初の死亡事案が発生、それから10月に4名の方々が亡くなっていると。こういった状況においての県としての危機管理に対する認識、危機管理レベルの認識、どのように捉えていたのかお伺いします。
○石川総括危機管理監兼放射線影響対策課長 熊被害の危機レベルの認識についてでありますが、令和7年度の県内の熊の出没件数、令和8年1月末現在で9,617件であり、過去5年間の同時期と比較すると最も多くなってございます。また、令和7年度における県内の熊による人身被害、令和8年2月13日現在で38件、39人となっておりまして、熊の出没、人身被害件数とも多かった令和5年度の46件、49件、これに迫る件数でございます。さらに、令和6年度、昨年度1年間で10件、10人であったことと比べても、かなり多い件数となっていますことから、高い危機意識を持って対処すべき事態だと認識してございます。
(2)岩手県知事の対応について
○臼澤勉委員 本当に今9,617件という、5年間で過去最多の件数、そして死亡事故も5件、人身被害も38件というような状況にあったと。お隣の秋田県の動きと岩手県の動き、特にも知事の動きについてちょっとお伺いしていくのですけれども、隣の秋田県では10月27日、岩手の5人目が発生したときに、3人目の死亡事案が発生したというところ。その翌日に、秋田県の知事は、結構ニュースでも全国放送でも報道されました。10月28日には、小泉進次郎防衛大臣のほうにも訪問しながら、自衛隊の箱わな設置、後方支援、もう自ら知事は飛び込んでいかれたと。そして、10月30日には熊対策強化のプロジェクトチームを立ち上げて取り組んできていると。一方で、岩手県の知事の対応について、国のほうに直接いつ要望に行かれているのか、ちょっと確認させてください。
○本多参事兼政策企画課総括課長 熊類の被害に関する知事の国への要望ということなのですが、毎年6月に実施しております政府要望において、ツキノワグマ規制管理や銃による市街地等での円滑な捕獲に向けた体制構築を要望しているというところでございます。そういったことに加えまして、委員が御指摘の令和7年の状況を踏まえまして、11月5日になりますけれども、これは中の話になりますけれども、知事以下が出席した第1回ツキノワグマ対策関係部局長会議を開催しまして、その中でツキノワグマ対策基本方針を決定して、翌6日の日になりますけれども、こちらは佐々木副知事になります。副知事が環境省を訪問し、緊急要望を実施したと。また、同じ日、6日の日に開催された北海道・東北地方知事会議、これは青森で開催されましたけれども、そちらのほうに知事は出席いたしまして、その中で知事の発案によりまして、北東知事会としての緊急提言、熊類被害に対する緊急提言の実施が決定されまして、その決定を受けて、同月13日に実施された北東知事会としての要望活動には佐々木副知事が出席して、岩手県の現状等を説明したというところでございます。
○臼澤勉委員 私は、知事が直接政府に要望に行った事実はあるかないかを聞いております。あるかないかをお願いします。
○本多参事兼政策企画課総括課長 昨年の10月から12月の間というところで申し上げますと、熊類の被害に関して直接申し上げた経緯はないというところでございます。
○臼澤勉委員 県民の貴い命が本当に危険にさらされている状況でありました。そういう中において、例えば市長会の盛岡市長の内舘市長も県のほうに御要望で、それぞれの自治体が対応するレベルはちょっと超えていると、やはり県としても、あるいはさらなる対応強化というものを強く求めてきている状況に、あの当時、去年の10月、11月、そういう状況にあったと私は捉えております。
そういう中において、岩手県知事は11月10日から13日にかけて、韓国のほうに海外出張されておりますけれども、何をしに、そして誰が判断して出張命令というか、されているのか確認させてください。
○本多参事兼政策企画課総括課長 知事の韓国の出張についてでございますが、こちらは日韓知事会議と、それに合わせた観光プロモーションに出席したところでございます。日韓の知事会議に関しましては、本県の重要課題であります人口減少及び地方消滅への対応施策といったものについて、韓国側の地方自治体との意見交換を行っています。また、合わせて行いました観光プロモーションでは、テーマが日本の小都市といったものでございまして、韓国のメディア等へのPRを行ったものというところでございます。この旅行の行事ともに、知事が自ら出席することでより高い効果が得られるものであるというふうに考えております。
訪問時期につきまして、委員御指摘のとおり、ツキノワグマの対策基本方針の決定後というところもありまして、熊対策を決しておろそかにするということではなく、連絡体制を確立した上で、さらなる緊急事態が起きた場合にはすぐに帰国できるよう留意しながら出張を行ったというところでございます。
○臼澤勉委員 私もそのとおりだと信じております。ただ、県民の命を守る政策以上、優先されるべき事業とか政策が存在するのか。県としての御認識を改めてお伺いしたいのが一つと、あと知事はどのような判断基準で、非常に県民の命が危険にさらされている非常事態のような状況に私はあったと思うのですけれども、そういう中においてどういう判断基準で決断、対応をされたのかお伺いします。
○本多参事兼政策企画課総括課長 日韓知事会議に行く際の判断というところなのですけれども、さまざまツキノワグマ対策といったことで、まずその基本方針が決定したというところがございます。また、北東知事会のほうでの要望活動に行くというところもございました。決してツキノワグマ対策を、先ほども御答弁申し上げましたが、おろそかにするということではなく、もう何かあればすぐに戻るというふうな連絡対策を構築した上で、韓国における日韓知事会議でありますとか、観光プロモーションには参加したというところでございます。
(3)県民の命を守る政策と国への要望について
○臼澤勉委員 それでは、お伺いしますが、おろそかにしていないと、そういった県民の命を守る取り組み、なぜ直接国に要望されなかった、あるいは県の復興防災なり、皆様から、ぜひ知事、直接働きかけていただきたいという御提案をされたのか、されなかったのか。要はされて行かないのか、必要ないと判断されて行っていないのか、どちらなのですか。
○小野政策企画部長 委員御指摘のように、県民の安全、安心、この確保は最優先の県の仕事でございます。これを前提といたしまして、今回の日韓知事会議等の出張に際しましては、責任を持って対応できる体制を整え、緊急時には速やかに報告、指示が行われるような仕組みを確保しておりました。
その上で、なぜ知事が行かなかったのかといったことで、まさに日程の中で、知事に直接行っていただけるような日程も、かなり我々も考えて、知事にも相談しております。先ほどお話ありましたように、県としての基本方針を決定し、その後、翌日になりますけれども、佐々木副知事の単独要望、同時に知事は青森県での緊急要望のほうに、北東知事会議で緊急要望をやりましょうと、知事が提案をして、その場でぜひやろうという話でまとまりました。
そこから、できるだけ政府の高官の方に対して要望できるように、さまざまなルートでアポを試みたのですけれども、そこがうまくいかなかったといったこともございまして、それで秋田県さんの知事、それから他県の知事等の日程も勘案いたしまして、結果的に緊急要望については11月13日になったという、スケジュールの兼ね合いといったこともありまして、そういった中で最終的に判断して、佐々木副知事の緊急要望になったということではございますけれども、やはりここは重要なものについては、さまざまな観点から検討していったといったことでございます。その結果、こういうふうになっているということでございます。
○臼澤勉委員 本来であれば、知事に直接聞かなければいけないというテーマなのですけれども、ちょっとこの前の代表質問のときも時間が限られていたので、一応事務的に確認させていただきました。
いずれさまざまトップとして、秋田の知事なんかは、もう自ら率先して小泉進次郎大臣とアポを取りながら動いていく、そういう知事もいるという現実。さまざまなことは、日程もあるのかもしれませんが、ただ先ほども言いましたとおり、さまざまな用務がもう既に入っている中において、やっぱり何を最優先して取り組まなければいけないのかと、県のトップとして。県民の命を守る政策以上の政策というのは、改めて言うまでもないのですけれども、私はないと思うのです。
そういう中においては、ちょっとあえて聞きますけれども、知事が行く政府要望の基準と、これは副知事でいいよとか、何かこういう基準とかあるのですか。こういった場合は知事が行く、こういったときは副知事だとか、何かそういう基準がもしあるのであれば、逆に聞きますけれども。
いずれ知事として、具体的にやっぱりトップがやらなければいけない、トップでしかできない動きというのがあると思うのです、はっきり言って。優秀な副知事さんも2人いらっしゃる。だけれども、やっぱりトップだから、相手は時間を取って日程を、相手だって日程がいろいろ詰まっているわけです。ただ、岩手の知事だから、この熊の被害をぜひ聞いてくれという思いがあればこそ、相手だって、あるいは大臣だって、日程を空けたり、調整するわけであると思うのです。そこら辺を再度ちょっとお聞かせください。
○小野政策企画部長 やはり緊急的な災害でありますとか、人命に関わること、重要な項目につきましては、知事最優先で要望といったことで取り組んでおります。ただ、先ほど委員からもお話ありますように、相手方とのことも一つございます。国会日程等忙しい中、なかなか日程が取れないということもございます。また、複数の都道府県によって伺う際には、さまざまなバランスといったこともあります。そういったものを総合的に勘案して、知事なのか、副知事なのかということを決めて・・・知事までお諮りした上で決めているということになります。
○臼澤勉委員 最後にいたしますが、いずれ10月から11月にかけて、日にちは結構あるという言い方もあれですけれども、その中において、本当に働きかけていただければ、相手は日程を調整してくれると、私はそのように思います。ぜひちょっとここら辺も、今後の部審査、予特の審査でも佐々木宣和県議も取り上げていくのだと思いますけれども、そこら辺の安全、安心、防災の危機管理の対応についても、遠慮なく知事と、ぜひここは行ってほしいのですという皆様の思いもぶつけたら、知事だってまた考えを変える可能性はあると思うのです。やっぱりそういった意味で、そして市長会とか市町村も本当に困っているような状況にありましたし、これからも今後継続して、やっぱり対応していかなければいけない状況だと思いますので、そこら辺は小野さんも信頼感は知事とはしっかりあると思いますし、幹部の皆様方、ぜひここはということで、ちょっと対応してもらえればありがたいなというふうに思います。何かあれば御所見聞いて終わります。
○小野政策企画部長 今臼澤委員からございましたが、知事は決してちゅうちょされているわけではなくて、行かなければいけないといった考え方でいらっしゃると思います。そういった中で、日程調整、これは私どもの十分でないところもあって行けなったといった部分も結果的にあったと思います。ですので、重要なものについては、知事に要望に行っていただけるよう、最善を尽くしてまいりたいというふうに考えます。